ガイド

Macで画面とWebカメラを同時に録画する方法

画面の隅に小さなカメラのワイプがあると、チュートリアルやデモに親しみが生まれます。誰が話しているのかが見えるからです。macOSには画面とカメラを一度に録画するボタンはありませんが、標準のアプリを組み合わせれば実現できます。このガイドでは、それぞれの方法とその弱点、そしてカメラを独立したレイヤーとして録画し、録画を止めたあとでも変更できるようにする方法を説明します。

更新約7分で読めます執筆:Omar Khaled

結論から

  • 標準機能で:QuickTime Playerを開いて“ファイル”>“新規ムービー収録”を選び、“表示”>“常に手前に表示”をオンにしてから、⌘⇧5で画面を録画します。カメラのウインドウは画面の一部として録画されます。
  • ビデオ通話中なら:Appleシリコン搭載MacのmacOS Sonoma以降では、“発表者オーバーレイ”で共有中の画面に自分を重ねられます。ライブの通話のための機能で、ファイルとして保存するためのものではありません。
  • あとから編集したいなら:Shotnixはカメラを画面とは別のトラックとして録画するので、あとから位置や大きさ、スタイルを変えたり、非表示にしたり、レイアウトを切り替えたりできます。

方法1:QuickTimeのカメラウインドウを最前面に表示する

  1. QuickTime Playerを開き、“ファイル”>“新規ムービー収録”(⌥⌘N)を選びます。カメラの映像が映ったウインドウが表示されます。カメラが複数ある場合は、そのウインドウの“オプション”ポップアップメニューから選びます。
  2. “表示”>“常に手前に表示”を選ぶと、カメラのウインドウがほかのどのウインドウよりも手前に表示され続けます。
  3. ウインドウの角をドラッグして小さくし、画面の中でクリックする必要のない隅に移動します。
  4. ⌘⇧5を押して“画面全体を収録”または“選択部分を収録”を選びます。“オプション”をクリックしてマイクを選び、“収録”をクリックします。
  5. メニューバーの停止ボタンか⌃⌘Escで停止します。カメラのウインドウが映像に焼き込まれた.movファイルが1つできます。

補足 この方法では“選択したウインドウを収録”(macOS 26以降)は使わないでください。選んだウインドウだけが録画されるので、最前面のカメラは映りません。Photo Boothでもカメラを表示できますが、ウインドウを最前面に固定できないため、ほかのアプリをクリックした時点で後ろに隠れてしまいます。

方法2:ビデオ通話中に発表者オーバーレイを使う

“発表者オーバーレイ”は、Appleシリコン搭載MacのmacOS Sonoma 14以降に組み込まれている機能です。FaceTimeやほかのビデオ通話アプリで画面を共有している間に、メニューバーの“ビデオ”ボタンをクリックしてサイズを選びます。“小”では顔が移動できる丸い枠に入り、“大”では自分が手前に映り、共有中の画面がその横に収まります。

通話中にはよく機能しますが、これは通話のための機能で、録画機能ではありません。macOSはファイルを保存しないので、手元に残すには通話アプリ側の録画機能に頼ることになります。また、オンの間は仮想背景がオフになります。

方法3:2つのファイルを録画してiMovieで合成する

  1. QuickTime Playerでのカメラの録画(“ファイル”>“新規ムービー収録”を選んで収録ボタンをクリック)と、⌘⇧5での画面の録画を、ほぼ同時に開始します。
  2. カメラに映る位置で一度手をたたきます。両方の音声に現れる鋭い波形が、2つを合わせる目印になります。
  3. iMovieで、新しいプロジェクトに両方のファイルを追加します。画面の録画をタイムラインに置き、その上にカメラのクリップをドラッグします。
  4. カメラのクリップを選択し、ビューアの上にある“ビデオオーバーレイ設定”をクリックして、ポップアップメニューから“ピクチャインピクチャ”を選び、“適用”をクリックします。
  5. ビューアで小窓をドラッグして位置と大きさを整え、手をたたいた音がそろうまでカメラのクリップをずらして、音の悪いほうのクリップの音量を下げます。
  6. “ファイル”>“共有”>“ファイル”で書き出します。

補足 カメラは別のクリップのままなので、あとから動かせます。その代わり、クリップを手作業で合わせる必要があり、小窓はただの長方形で、変更のたびにiMovieに戻ることになります。

標準の方法ではできないこと

  • あとから変更すること。最前面ウインドウの方法では、カメラは画面の映像の一部になります。録画を止めたあとに動かすことも、大きさを変えることも、消すこともできません。
  • 作業の邪魔にならないこと。作業中、カメラのウインドウはその下にあるものを隠してしまい、ポインタが上を通るたびにQuickTimeのコントロールが表示されます。
  • 見た目を変えること。ただの長方形にしかなりません。背景をぼかすには、対応するMacとカメラで、録画中にメニューバーの“ビデオ”メニューから“ポートレート”を使うしかありません。
  • レイアウトを切り替えること。冒頭は顔を全画面で映し、デモの間は隅に小さくして、最後にまた大きく戻す、といったことを標準機能で行う方法はありません。

方法4:Shotnixでカメラを独立したトラックに録画する

  1. メニューバーのShotnixアイコンをクリックし、“範囲を収録”、“ウインドウを収録”、“画面全体を収録”のいずれかを選んで、録画する対象を選びます。
  2. 収録バーで“カメラ”をオンにし、声を入れるなら“マイク”もオンにします。顔のライブプレビューが丸く画面に浮かびます。これは自分用の表示で、画面の録画には映りません。
  3. “収録”をクリックし、話しながらデモを進めます。HUDかメニューバーのタイマーから停止するか、⌃⌘Escを押します。
  4. “ビデオを編集”をクリックします。カメラは録画の上にワイプとして表示され、独立したトラックとして保存されています。
  5. “カメラ”タブを開いて形と大きさを設定します。8つの位置から選ぶか、プレビュー上でワイプをドラッグします。自撮りのような見え方がよければ“左右反転”をオンにします。
  6. ⌘Eを押してMP4に書き出します。

補足 初回はmacOSがカメラへのアクセス許可を求めます。Shotnixは無料のオープンソースで、macOS 13以降を搭載したAppleシリコンMacで動作します。

ShotnixでWebカメラ付きの画面録画 →

形、背景、レイアウトは録画のあとで

カメラは別のトラックなので、録画を止めても何も確定しません。見た目を試して再生し、気に入らなければ変えられます。

  • 形:“円形”、“角丸”、“ワイド”、“切り抜き”。“切り抜き”は枠をなくし、画面の上に人物だけを重ねます。
  • 背景:“オリジナル”のまま残すか、“ぼかし”でぼかすか、“削除”で取り除いて動画の背景を透かせます。人物の検出はMac上で行われます。
  • “ズーム中は縮小”:ズームの動きの間はワイプが小さくなり、画面の細部を隠しません。
  • レイアウト:再生ヘッドの位置で、要点を話す場面は“カメラ全面”、画面と並べるなら“横並び”、または“カメラ非表示”に切り替えます。各レイアウトは“カメラ”トラック上のブロックで、なめらかに切り替わります。
  • オープニングとエンディング:“オープニングとエンディングをカメラ全面に”をワンクリックすれば、動画の始まりと終わりを自分の顔で映せます。
  • 縦型バージョン:アスペクト比を9:16に切り替えると、カメラは位置を保ったまま、画面がポインタを追ってパンします。

どの方法を選ぶべきか

カメラがずっと同じ隅にあればいい短いクリップなら、QuickTimeの最前面ウインドウで十分です。ライブのプレゼンには発表者オーバーレイを使います。録画のあとでカメラを調整したいなら、カメラを別に録画しておく必要があります。手作業での同期が苦にならなければiMovieでも対応できます。Shotnixなら、録画、同期、レイアウトまでを1つのアプリで済ませられます。

カメラ映りをよくするコツ

  • 光のほうを向きます。前に窓があると明るく映りますが、背後に窓があるとシルエットになってしまいます。
  • カメラを目の高さまで上げ、要点を話すときは自分のプレビューではなくレンズを見ます。
  • 置く隅を決めておきます。デモ中にクリックしない場所にワイプを置き、再生して何かを隠している瞬間がないか確認します。
  • 映像より音が大事です。口元に近いヘッドセットやUSBマイクのほうが、よいカメラより効果があります。
  • プレビューが真っ黒、またはカメラが映らない場合は、“システム設定”>“プライバシーとセキュリティ”>“カメラ”を開き、録画に使うアプリをオンにします。

よくある質問

QuickTimeで画面とWebカメラを同時に録画できますか?

2つのソースを1本の録画にすることはできません。よく使われるのは、“ファイル”>“新規ムービー収録”を開いて“表示”>“常に手前に表示”をオンにし、⌘⇧5で画面を録画する方法です。カメラのウインドウは画面の映像の一部になるので、あとから動かしたり消したりはできません。

MacBookで画面と顔を同時に録画するには?

ここで紹介したどの方法でも、MacBook内蔵のカメラを使えます。標準機能なら、QuickTimeのカメラウインドウを画面の最前面に表示して⌘⇧5で録画します。Shotnixなら収録バーで“カメラ”をオンにするだけです。カメラは独立したトラックとして保存され、あとからスタイルを変えられます。

Macのスクリーンショットツールバー(⌘⇧5)でWebカメラは録画できますか?

できません。画面とマイク、macOS 27以降ではシステムオーディオも録画できますが、カメラのオプションはありません。だからこそ、QuickTimeのウインドウを最前面に表示する方法が使われているのです。

録画後にWebカメラを移動したり、大きさを変えたりできますか?

カメラが独立したトラックとして録画されている場合だけできます。QuickTimeの方法では映像に焼き込まれています。Shotnixはカメラを別に保存するので、位置、大きさ、形、背景、レイアウトをあとから編集できます。

MacのWebカメラ付き画面録画で背景をぼかすには?

録画中なら、対応するAppleシリコン搭載Macで、カメラがオンの間にメニューバーの“ビデオ”メニューから“ポートレート”を使えます。録画後なら、Shotnixの“カメラ”タブで背景をぼかしたり取り除いたりでき、処理はMac上で行われます。

カメラのプレビューは画面録画に映りますか?

QuickTimeの方法では映ります。それがカメラを動画に入れる仕組みだからです。Shotnixでは映りません。ライブのワイプは自分用の表示で、カメラはエディタで専用のトラックから加えられます。

お使いのMacで試してみてください。

Shotnixは無料のオープンソースアプリで、すべてMac上で動き、透かしも入りません。Appleの公証を受けたアプリをダウンロードするか、GitHubのリポジトリにスターを付けて今後の開発をフォローしてください。

11.8 MB · Appleシリコン(M1以降)· macOS 13以降 · Appleによる公証済み · MITライセンス